Milkyが読んだ最近の本より |
「パッチ・アダムスと夢の病院」(主婦の友社) |
理想の患者 |
理想の患者になるには、まず自分自身のことを心から好きになり、大切に思うようになることである。 そして、病気を治して健康になるために、健康的な生活習慣に改善するのである。 生きている奇跡を毎日祝い、自分が無条件に信じられるものを探し、出来るだけ多くの人と親交を結び、 遊びや創造力の感覚を培い定期的に運動をして、できるだけ健康的な食生活を送るのだ。 健康的な生活習慣に切り替え、またそれを維持することだけで、かなりの病気の予防になる。 たとえ病気になったとしても、軽い症状ですむことが少なくないのである。 次に、どのような人なら自分は信頼できるのかを念頭に置いて、医者を選ぼう。 そして何人か選んだ医者のうちから、少なくとも一人を自分の「かかりつけの医者」に決めるのである。 この医師は、あなたにとって、心や体の悩みをすべて相談できる人でなけらばならない。 また、すすんであなたの相談をきちんと受け止め、それをよく理解して、あなただけでなく、あなたの家族までも 安心させ勇気付けてくれる人でなければならない。 また、あなたが掛かりつけの医者を決める前に、次のようなことだけは心掛けてほしい。 つまり、自分の人生観や自分自身の事ことを十分理解しさらに自分が何を必要としているかを よくわかったうえで、医者を訪ねてほしい。 そして病気についてあなたが聞きたいと思っている質問のリストを作って、ひとつ残らず答えてもらおう。 |
死とは |
死は否定的なものとして取り上げられることが多い。 生きているあいだの貴重な時間を人間は死を恐れながら過ごしている。 死は誰もが必ず迎えるものなのに、人は死について考えることが耐えられないのだ。 死というものを不安に思っているために、本当はとても関心があっても、あえて誰かと死について意見を交わすとは しないのである。 人は死の恐怖に怯えながら生きているために、人生を台なしにしてしまうことが多い。 そしていよいよ死の時を迎えると、今度は家族が悲しみにうちのめされる。 しかし、人は必ず死ぬものなのである。 ところが、医学教育はこの点を無視している。 医学の世界では人は死ぬものとは捉えずに、人の死を治療の失敗と見ているために、医学生が死について 学ぶことはないのである。 死を失敗と見るこの考え方は、患者に対する医者の対応を誤らせてしまう危険性がある。 医者は死というものに打ち勝つためにいるのではない! 患者ができるかぎり豊かな人生を送れるように、それが無理な時は、せめてできるかぎり幸せな死に方が できるように、その手助けをするためにいるのである。 死ぬということは、死を迎える直前の数分間の出来事を指すのである。それまで人は生きているのだ。 |
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