弟が白血病・・・
電話で母から知らせを受けた私は
すぐにインターネットで「白血病」と検索しました。
出てくる、出てくるいろんな情報。
新しい情報も「これ、いつの情報?」って思う古い情報も。
そして、近くの書店へ行きましたが「ガン」の本はあるけれど
「白血病」の専門書は大きな書店へ行かないとありません。
図書館…?
でも、ゆっくり図書館で本を読む気持ちの余裕がありませんでした。
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弟が白血病になってしまいました。情報を集めています。
何でも結構です、病気に関する情報を教えて下さい!
私はメールをあらゆる人に送りました。
親戚や仲のいい友人には電話でお願いしました。
でも、最初、両親は複雑な表情でした。
理解できなかったのか、
息子が白血病になったのを隠したかったのか…。
もしかしたら、日本人特有の不思議な「羞恥心」があったのかも知れません。
息子が白血病だと言うことを親戚にさえ言えないと困惑していました。
「心配すると思うから…」「迷惑掛けるから…」
そんな言葉ばかりを口にしていました。
でも、私にはそんな両親のご機嫌をとっている暇はありませんでした。
今思うと、きっと、とても複雑な心境だったのでしょう…。
しかし、私は図々しく、大きな声で言いました。
「弟の命を救いたいので、情報を下さい!」と。
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次々にメールの返信が来ました。
電話も鳴り続けました。
思わぬところから、思わぬ人から、嬉しい、ありがたい情報を頂きました。
「情報は無いけれど、何も分からないけれど頑張って!」
と激励の言葉をたくさん頂きました。
疎遠だった友人から泣きながら電話が来て
「私の親戚にも…」と亡くなられた方の話や、
「私は分からないけれど、この人を紹介するから会いに行ってみて!」
など、など。
多くの情報とメッセージを頂きました。
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情報が多すぎると混乱するんじゃないか?
ある人がそう言いました。
そうです。もちろん混乱もしました。迷いもしました。
失礼も多々あったと思います。
迷惑も掛けました。
「友達をなくすかも・・・」そう思ったこともありました。
故意ではないけれど、間違った情報もありました。
でも、得たもののほうが遥かに大きい!
それが私のパワーになったと言っても過言ではありません。
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そんな中で、ある方から転送されたメールに送信者である友人の文章がありました。
「私の大切な友人の弟さんが
急性リンパ性白血病を発病し、困っています。
どうか、同級生でドクターになられた方や医療関係者の方々、
情報をお寄せ下さい、お願いします。」
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私は「私の大切な友人の〜」と書いてあった文章を読んだ時、
涙が出てしまいました。
とても、とてもありがたい気持ちで、
感謝の気持ちで一杯でした。
「大切な友人」だと思っていてくれたことに…。
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「これがMilkyのネットワークだね。友達の和だよ!」
私をバックアップし、サポートしてくれた友人が言ってくれました。
心から本当にそう思いました。
私には大切な友人が大勢いる!
情報を収集して改めて感じることの出来た
「大きなチカラ」でした。
そして、その見えないチカラは
弟へ注がれたことは言うまでもありません。
私の大切な友達へ
心からありがとう
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