2005年2月19日
僕は移植2周年を迎えた。

なのに…
最近調子が悪いなぁ〜
周囲は風邪が蔓延してるし・・・


寒いけど…うららかな春・3月
風邪の症状が完全に抜け切れない
PLやバナン、メジコンなどの風邪薬を飲みながら
外来にも頻繁に通っていた。

「インフルエンザじゃないから大丈夫さっ!」
な〜んて言いながら熱があっても仕事してた
夜に熱が39度近く上がるけど、朝には平熱に下がってるので
僕は過信していた。
家族も油断していた。

主治医の先生からは受診するように言われたけれど
僕は仕事を優先させていた。
息を大きく吸うとちょっと右胸が痛かった。
でも肺炎はとても痛いとBlackie君からも神○さんからも聞いていたから
もしも肺炎だったら、こんなもんじゃないだろう・・・と楽観していたンダ。


3月19日
風邪が抜けない僕を心配したMilkyさんから
「来週の外来、予約したら?」と電話が来た。

「じゃ、頼んでみてよ」と仕事中の僕は言った。

神田先生からは
「火曜日では遅いので、すぐにレントゲンを撮りに来るように」
と返事が来たので、
「じゃぁ、お昼に会社を抜けて救急外来に行くよ」と答えた。


連休初めの土曜日の緊急外来は昼間でも患者さんが溢れんばかりだった。
でも、早めに電話をしていたからかな、すぐに呼ばれた。

採血とレントゲンの結果

肺に影がありますよ
「CRPは15超えてます。このまますぐに入院です!」

A先生は…笑顔で言った。

ひぇぇ〜〜〜ええええ〜〜


僕が見てもわかった肺の白い影
ご丁寧に左右の肺にあるじゃん(>_<)

Milkyさんは
「ほーら、無理するから!」
ムカッとした顔


オレンジのセーターとGパンのまま
14階の血液内科病棟へGo!

ちょっと5階の無菌病棟へ寄ってご挨拶

「あれ〜Shinさん、今日は誰のお見舞いなの〜?」
「入院なの・・・」
「へぇ、誰が?」
「僕。。。」

みんなは
「???」



と言うことで僕は肺炎になってしまい

植から2年めに再々入院
になっちゃったのでした。


ファンガード&マキシピームの抗生剤
あ〜あ、退屈な生活になっちまった。

咳も出ないし、痛いところもないし、自覚症状はなんにもなし(ー_ー)


なのに
抗生剤は効かないらしくてCRP(炎症反応)は下がらなぁ〜い。

放射線科のDrは
「真菌<細菌 の肺炎の可能性大」との見解

呼吸器内科のDrは
「非定型(マイコプラズマ、クラミジア、レジオネラ…)の肺炎の可能性がある」と。

二日後の金曜日までに影が小さくならず、CRPも下がらないなら
「気管支鏡をしましょう」と言われた



僕は「気管支鏡」という言葉を知らなかったけど
Milkyさんが深いため息をついたので
ちょっと大変なんだな…と思った。


抗生剤はメロペンとエリスロマイシンが追加された。
このエリスロを点滴すると手が痛む
チクチク・キリキリ…何かで刺されるみたいな切られるみたいな痛み
朝夕4時間のエリスロの点滴…これがイヤだ!!

どうにかしてくれ!


Milkyさんは気管支鏡で原因を特定できる確立はどのくらいなのか、
また肺炎を悪化させてしまう確立はどのくらいなのかを
調べなくてはならないと言った。

気管支鏡をしたがために肺炎を悪化させることも少なくないと知った。

気管支鏡をやったからといって原因が判明するのは半分以下らしい・・・
それでも、やるべきか否か
まるでハムレットだね


胸部CTの影からは改善した病変もあるが新病変もあり
混在している状態だということが分った

それに影が移動する「移動性の病変」であるから
BOOP
(Bronchiolitis Obliterans with Organizing Pneumonia)
「器質化肺炎を伴う閉塞性細気管支炎」が
疑わしいと説明があった。

BOOPって、肺の中の空気が入っている肺胞腔ってところに、炎症ででてくる滲出物の吸収が不十分で固まった物(=器質化)ができて、周囲の肺胞壁に炎症細胞の浸潤がみられる疾患で、原因不明のものを特発性BOOPというのだそうな(難しくて、よく分らんねぇ)。
その他にも膠原病や薬剤が原因でもおこる肺炎もあるそうです。

 特発性BOOPは50歳代から60歳代に多く男女差はないらしい。数日から数週間で息切れを自覚して発症することが多く、咳、発熱、倦怠感といった風邪のような症状を伴うことが多いが、無症状で健診などで発見されることもあるそうです。

 診断は胸部レントゲンやCTの所見が重要で、散在する多発性の濃い陰影と、淡い陰影がみられるが、細菌性の肺炎が気管支に沿って分布するのに対して、気管支と無関係に分布するのが特徴で、他の場所に移動する陰影がみられることも多いらしい。気管支鏡で肺胞洗浄をすると、好中球ではなく、リンパ球が回収されるそうです。

 抗生物質は効かず、ステロイド(プレドニン)の治療するが再発することもあるらしい・・・。


でも、もしもBOOPじゃなかったら、ステロイド投与はよくないわけで、
その判断(原因判明)のためにも気管支鏡で肺を洗うことが望ましいとの
A先生からの説明も理解できた。

しかし、しか〜し、

今、その検査を僕はしたくない。


「Shinさんの現在の肺の状態は肺活量も正常なので“許容範囲”です。
しかし、そのうちに自覚症状が出てくるでしょう
悪くなったり良くなったりを繰り返していくと予測されますが、
長いスパンで見ると全体的には下降線をたどるでしょう」
と、言われた。

僕が70歳くらいのおじいさんになった時に
酸素ボンベを引いて歩いている姿を想像してしまったよ(>_<)


もう、仕方ないから気管支鏡でもなんでもするしかないなぁ〜って
半分諦め始めたところ

CRP下がる! バンザーイ (^o^)/

新車が納車されてて、気になっていたので外出させてもらった。
ちょっと走ったり、階段の上り下りで息切れがするかどうか確認しながらの外出。

ぜ〜ん ぜ〜ん へぇ〜きだよ


CRPも1.46まで下がった
レントゲン&CTの結果
許容範囲=OK!ということで

ジャ〜ン
めでたく、退院


海が呼んでる〜
Shinを呼んでるぅ〜

免疫力を上げるためには「海」です!

新しい車でビューーンと行くぞぉ〜〜


肺炎を甘く見てはいけません。
これからは、気をつけながら、人生を楽しみます。




      




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